「献体」と言う終活

終活一般

献体と言う人生の締めくくり

献体と言う言葉をご存じでしょうか。
これは死後、大学病院の医学部の解剖実習のためにご遺体を提供することです。
医学生たちの技術向上のためにご遺体を提供するわけですから、立派なボランティア活動です。

検体をする場合は、お通夜、葬儀と言ったセレモニーはおこないません。
お亡くなりになったご遺体とは、お亡くなりになった病院の霊安室でお別れです。
翌朝、大学病院の人がご遺体を引き取りに来るんです。

通常、検体は実際に解剖されるまでに1、2年かかります。
解剖実習が終わった後で、大学病院が主催する焼香式という儀式があり、そこからは普通の葬儀と同じで、特別な希望がない限り、お骨を拾い骨壺に納め、お墓に納骨すると言う流れになります。

焼香式でのご遺体は解剖実習を終えて、外見は整えられているらしいんですが、いちいち棺桶の蓋を開けてまで確認する人もいないので、その辺りはどうなっているのかは分かりません。
ですからご遺族の中にも解剖実習と言うことに強い抵抗を示す方も出て来る場合もあります。
この辺りはご家族で良く話し合って置く必要があると思います。

検体を希望するとエンディングノートに記載されていたらその通りにすればいいわけですが、現在のご高齢者の場合などはそのようなものを遺すケースは稀ですよね。
これはご家族で介護のイニシアティブを取っていらした方の意志を優先させるべきだと思います。

検体をおこなうメリット、デメリット

献体をおこなうメリットと言っては何ですが、何と言っても費用の面でしょう。
お通夜、葬儀をおこなわない上に、焼香式は大学病院が費用を負担してくれるので、お通夜、葬儀にお金をかけたくない方にはいい制度だと思います。

デメリットはご遺族の方たちのメンタル面にあるでしょう。
家族の体が解剖実習に使われると言うことに反発をする方も出て来るでしょう。
慣れ親しんだ家族の体が切り刻まれると言うことに抵抗を感じる人は必ずいることでしょう。

解剖実習

そうは言っても、事件性のあるようなご遺体は解剖に回されるわけですし、解剖実習のために検体をすることは合理的な考え方だとも私は思います。

ただ、検体は今日亡くなったから今日引き取ってくださいと言って来てもらえるような簡単なものではありません。
救急車をタクシー代わりに使うようなモラルの人じゃ困るんです。
前もって最寄りの大学病院に献体希望の旨を伝えると、専門のボランティア団体を紹介してくれますから、そこの会員になって初めて献体希望者として登録されるんです。

あまり一般的に広まってはいない献体と言う人生の締めくくりですけれど、登録しておこなってみると、意外と良くできた制度だと思ったので今回は選択肢のひとつとしてご紹介させていただきました。
献体に関心を持たれた方は、まず最寄りの大学病院に問い合わせをしてみてください。
そこで案内を受け、ご家族とも良く話し合いをして、問題がないようでしたらご自身のエンディングノートに記載されるといいですね。

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